
田舎暮らしを始めてみたくても、虫が苦手…っていう方も多いかと思います。
好き・嫌いというものは他者がとやかく言うことではありませんが、考え方次第で「受け入れる」こともできるはずです。
今回はそのあたりの考え方についてお話ししてみようと思います。
ちなみにわたしの田舎暮らし歴は5年です。大阪からド田舎へ移ってきましたが、現在の家は空き家バンクで借りた一軒家でして、虫もたくさんいました。
もちろん普通に暮らしていくために、掃除や薬品での対策も行うことでかなり改善されましたが、やはりそこは田舎。完全に虫のいない環境は無理です。そこも含めての自然、だからこそ精神的な豊かさを感じられると考えています。
「人間だけの地球じゃない」

「人間だけの地球じゃない」この言葉をどこかで目にしたのですが、ハッとしました。まさにその通りだと思うわけです。
普通に日常を送っていると、「人間が中心」とついつい勘違いしてしまうんですよね。
地球を俯瞰するような大きな目でみると人間ってものすごく迷惑な生き物なんですよね。環境破壊しかり、戦争しかり。
でも、本当は虫も鳥も魚も、犬も猫も、植物もみんな同じ土俵で暮らしています。すべてがつながっていて共存していくのが理想です。人間が地球を独り占めしても、まわりまわって自分の首を絞めることになるわけです。
互いを侵さず自然と共生していきたい

気候の良い日に友人とたき火をして、ほろ酔いでハンモックに寝転がる幸せ。月を見ながらゆらゆらと揺れていると、「なんて幸せなんだ」と思ったりします。
ベジタリアンでも環境保護活動家でもありませんが、個人的にできる範囲で環境を守り、自然とともに生きていきたいと思っています。
もちろん害を及ぼす虫や生き物には対処する必要があります。しかし、さきほどの繰り返しなりますが、すべての生物に生きる理由があってそれぞれが関係性のなかで生きているのです。
たとえば、ミミズ。見た目は悪いけど、畑の土を柔らかくしてくれて植物の生育を助けてくれる働きがあります。
クモもそう。ダニやゴキブリなどの害虫を食べてくれます。嘘かほんとか、クモが絶滅したら地球は虫で溢れかえると聞いたこともあります。
個人的にはヘビが大の苦手だったのですが、ネズミ除けになるとも言われていて、「一家に一匹おるもんや」と近所のおじいさんが言っていました。
世間では老害という言葉が流行っていますが、やはりお年寄りの方の一言に説得力を感じました。それを聞いてからは、ヘビを見かけても過度に反応することは無くなり、
「ま、ヘビもおるわな」
といった感じで受け止められます。(マムシは除く)
虫嫌いもある程度は慣れていきます
生理的に感じることなのでしょうがないです。でもある程度は「慣れ」ていきます。
はじめ、不快で不快でしょうがなかったムカデ。清掃とムカデ対策品である程度改善されましたがやっぱりゼロにはなりません。
見慣れてきたせいかヘビと同様に過度に反応することは無くなりましたし、冷静に対処できるようになりました。
また、都会で暮らしているときは家の中で虫が一匹でも飛んでいることに我慢できませんでしたが、今ではそれも風景のひとつぐらいに感じられます。
やはり人間の適応力ってそれなりに凄くて、そこの環境に慣れて行くんですよね。
なので都会で感じる虫の存在感と、田舎でのその感じ方は違います。当たり前すぎて普通と言いますか、きっと田舎暮らしに憧れを感じる人はそれも含めての自然だと考えられると思います。
有機的な暮らしだからこそ豊かさを感じられる
都市での暮らしでは虫は「異物」ですが、こちらでは暮らしの「一部」です。
人は無意識に感じるものに大きな影響を受けていますよね。だから、ある意味命がそこかしこに存在する環境のおかげで、自然と精神的な豊かさを感じるのではないかと思います。
田舎での暮らしは思っているほど悪くなく、個人的にはもう都市では暮らしたくないと思うようになるぐらいです。
もちろん地域のみなさんの優しさと干渉しすぎない風土のおかげもあるので、すべての移住がうまくいくとは言えません。
快適で豊かな田舎暮らしを実現するために、慎重に、時には感性に従って判断すると良いかと思います。
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