
ド田舎の古民家に薪ストーブ。すきま風もなんのその、これがあれば冬を乗り切れる!
ってことで、昨年は寒さに震え、石油ストーブの前から動けなかった反省から今年は薪ストーブを導入いたしました。
導入にあたって、まずは薪ストーブ専門店にお話を聞きに行ったのですが、

ストーブ本体、煙突代、工事費で100万はみといてね。
なんて言われて正直腰を抜かしそうになりました。。
が、気を取り直して「貧乏人は自力でやるしかない」ってことで煙突はすべてステンレスのシングルでケチって揃えたところ、薪ストーブ本体込みで総額10万4千円ちょいで導入することができました!
壁に穴を開けたり、耐熱・耐火に気を遣ったりと慣れない作業でとまどいながらもなんとか完成させ、使用しだして2カ月たちますが火災にもならず運転できています。
これから薪ストーブを自力で、安く(ここ大事)導入したいと考えている方の参考になれば、と私が使用した部品や気を付けて行った点を紹介していきます。
※基本的にホンマ製作所のオンラインショップの方がAmazonより安いし、1万円以上の注文で送料無料。モノによってはAmazonのホンマ製作所の方が安かったりしてちょっと謎ですが、使い分けてお得に揃えましょう!
Contents
ホンマ製作所のHTC-50TX導入にかかった費用を公開
まずはかかった費用の内訳こちら。
※ 赤文字は近所のホームセンター(コメリ)で購入
それ以外はホンマ製作所のオンラインショップで購入

費用の73%は薪ストーブ本体ですw
HTC-50TXは価格のわりに見た目がなかなか良くて、前面のガラスも大きいのでゆらめく炎を楽しめて大満足です。
しかも、側面にもドアが付いているので長めの薪も放り込める優れもの。

なぜか、メーカー直のオンラインショップよりもコメリで取り寄せた方が1万円ほど安く購入することができました。
>>>コメリの商品ページはコチラ
その他のホームセンターについてはわかりませんが、意外と公式よりも安く買える可能性があるので近くのホームセンターのホームページからチェックしてみてください。
コメリの場合はお店まで取りに行く必要がありましたが、軽トラもレンタルできるので友人に手伝ってもらって運搬しました。
HTC-50TX本体含めて、総額10万4千円ということでストーブ屋さんの言う100万円の10分の1のコストでいけました。
ただ、煙突部品は安価なものを使用しているので次にそのお話しを。
煙突はシングル(一重)だけど使用に問題なし
施工費が高額になる理由として、煙突が2重のものを使用するからなんですね。
防火対策、排熱効率の観点からも2重の煙突の方がメリットが多いのは明らかなのですが費用がとてもかかります。

同じ長さなのにお値段は10倍以上…曲がりの部分なども同様に価格が跳ね上がります。
二重煙突を使用していないので比較はできませんが、シングルでも十分健闘しているように思います。ただ、これが外気が氷点下になるような地域だとまた話も変わってくるのかもしれませんが。
私の住む地域は年間通してマイナスになることはまれなのでシングルでいけるでしょう。
シングル煙突は煤(すす)など汚れがたまりやすいので煙突掃除を月一でやる必要がありますが、ヒマだけはあるので特に苦になりません。
それでは、これから薪ストーブ本体から煙突トップまで使用したもの・必要になるものを紹介していきます。
薪ストーブ本体周りに必要なもの。

まず、ストーブを置く土台(=炉台)は頂きもののレンガで。その下にはコンパネを適当な大きさに切断して敷いてあります。
ストーブ下部はあまり熱くならないので、今回は耐熱レンガではなく普通のレンガです。レンガの色の統一感の無さがDIY感があってなにげに気にいってます。
モルタルで接着もしていませんが、特に問題なく使えています。ただ、木くずや灰がすき間に落ちるのが気になるのであれば目地は埋めておいたほうが良さげ。
そして本体から「半直筒」→「エビ曲がり」→「直筒」で横へ延長。壁を通って外へ出ています。
本来はもう少し上から煙突を通す予定だったのですが、壁を確認したら筋交いが通ってて、この位置へ落ち着きました。
筋交いを避けてさらに上から煙突を出すとすると、軒から出すために横引きの距離が伸びすぎてしまい、排熱効率が悪くなる。カバーするためにはさらに煙突を高く上げなくてはいけない。
というわけで、床から1.3メートルの高さで妥協しました。また、壁からの距離は60㎝離してありますが、外壁を頂いたので壁に設置しておきます。
ちなみに、薪ストーブ本体と煙突接続部はアソビ(すき間)ができてしまうので、ガスケットロープφ6㎜で埋めて固定してあります。

煙突火災に備えて壁抜き部分のみ二重煙突に。
壁のとこはやっぱり熱が怖い。

こんな感じで、壁抜きの部分だけは断熱材で巻いて2重煙突にしました。
120㎜の直筒煙突に150㎜の半直筒をかぶせて、すき間をホンマ製作所が販売する断熱材BSSR(ロックウールみたいなもの)で埋めるだけ。
シングル部分が素手では触れない温度でも、この二重にしたところは触っても火傷しない程度の温度に抑えられています。
また、壁を抜いた部分はメガネ石と呼ばれる断熱性のある石のようなものをはめて耐熱性を持たせてあります。これは必ず必要。ケチったらダメ。

メガネ石は耐熱モルタルで自作することも可能なようなので、節約するならその方向でいきましょう。
で、自分が失敗したのはメガネ石を120㎜用のものを用意してしまったこと。
途中でここだけ煙突を二重にしようと決めたので、本来なら150㎜用のものを用意するべきでした。仕方がないので推奨されてませんが、穴を拡張してなんとか通しました。
おかげで、削れた白い粉が部屋中に飛んで掃除が大変でした。。
そして、すき間はさきほどのBSSR(断熱材)を押し込んで、メガネ石カバー(黒い鉄板)をはめて完了。

もともとメガネ石カバーを買い忘れていたのが幸いして無駄な出費が抑えられました。
最後に見栄えが悪いので板でカバーしておきます。

この板もともとあった雨戸です。いろいろ考えたけど、煙突を出すベストな位置が雨戸の戸袋の場所だったんですよね。
雨戸のレールは使用できないレベルに傷んでいたので戸袋は枠だけ残して破壊しました。雨除けにその辺にあったトタンを切って貼って…これは費用にいれてません。
外部の煙突は斜めに出して横引きの距離を減らして煙突効果を期待。
そして煙突は屋外につながっていきます。
各部品の名称もつけて紹介しておきますね。

色々ネットで勉強したところ、横に伸ばす距離は煙突効果(ドラフト現象)を減少させないために 最低限の方が良いということで、斜めに出すことで少しでも稼げるのではと思ったからです。
こんな感じでストーブの土台から煙突の先っぽまで紹介してきました。
参考になれば嬉しいですが、あくまでも自己責任でお願いいたします!



