暴力とテクノロジーのクッソおもろいFPS・一人称視点の映画【ハードコア】

見終わるころにはめまいがする…いわゆるFPS一人称視点の映画、ハードコア!

最近はAmazonプライムで映画ばかり見ているが、久しぶりにクッソおもろいのに出会った。

徹底的な憎悪と暴力、AIとサイボーグが大活躍の狂気の映画。

やっぱり人間の人間たる所以は愛と暴力なのか…

あらすじ

簡単にストーリーを書こう。

目覚めたとき、目の前には美しい女がいる。

「大丈夫なの?」と心配そうに手当、というか改造をされてサイボーグになる主人公、ヘンリー。

そこに、悪の帝王エイカンが現れて殺されかける。必死で妻と逃げだすヘンリー。地の果てまで追いかけるエイカン。途中ではぐれた妻を取り返そうと、何百人もの敵をひたすら殺戮していく。

そして、ナイスタイミングで登場する謎の味方。死んでも、死んでも、よみがえりヘンリーを助けてくれる。

途中「おまえの本当の記憶を呼び覚ます」的なことを言われて特殊なライトを当てられる。

味方の助けによって、とうとうエイカンとの一騎打ちまでこぎつけたヘンリー。しかし、そこに登場する妻は…

実は妻(エステル)だと思っていたのは、操られた記憶のなかでのこと。彼女はエイカンの妻だった。死人を改造人間と化し、エイカンの傭兵として再生する研究をおこなっていたのだ。そして、ヘンリーもその一人にすぎなかった。
再生され、意識を取り戻したサイボーグに自分が妻だ、と演技をしていたわけ。
記憶喪失状態のヘンリーはそれを信じ込まされ、自分の妻を取り戻そうと戦っていた。なんと悲しい話だ。
しかし、最期はわずかに取り戻した本来の記憶のおかげでエイカンをぶちのめすことができる。
なんとも胸糞の悪い、けどなんか充実感のある映画なのであった。

FPSゲーマー必見の爽快アクション

単純にアクション映画としてもかなり迫力がある。敵と戦う場面も「背後大丈夫か?」と気になる。この感覚はゲーマーならわかると思うけど、一人称だとどうしても視野が狭い。

その代わりに迫力がやばい。ちぎれた手や足が吹っ飛んでくるのも思わずよけそうになる。

高所で飛び移る時も、キンタマのあたりがひゅっとするほどのリアリティー。

情け容赦なく、敵を惨殺しまくるんだが思い切りが良すぎてむしろ爽快感しかない。ここまで思い切りが良いと、完全にエンターテイメントとして楽しめるね。

ただ、若干酔います。これ、無理な人は開始5分で視聴やめると思う。これを乗り切ったものにこそ得られる世界観やね。

登場人物がおもろすぎる

ホームレスのようなおっさんが突然「おれは味方だ」とお助けしたり、銃撃戦で緊迫感半端ない場面でひたすら鼻からピエール瀧やってるとか。

しかも、バックでかかってる音楽のセンスがいちいちめちゃくちゃいい!

一人称視点の迫力と、雰囲気でこっちまでアドレナリン出てくる、なんか中毒性まである映像。

しかも、鼻からピエールのジミーは殺されまくってるのにも関わらず、しょっちゅう主人公のヘンリーに電話をかけて指示を出してくる。

「大丈夫か?次はここへ向かえ!」ってあんたが大丈夫かよ?

再登場の際はキャラがまるっきり違うし、笑いのセンスもおおあり。笑えて、勢い良くてあっという間に見終わってしまった。

ただ、何度も言うがFPSゆえの若干の目の疲れは否めない。

人間が人間たる所以

最近、AIが各所で話題だが、個人的に疑問なことがある。

それは、

「人間らしさ」について。

大昔から哲学的なテーマとして語られてきたことで、簡単に答えは出ないが、AI・ロボットの進化が皮肉にもその答えを炙りだしてくれるような気がする。

AI・ロボット関連の映画でもよくテーマに上がるのが

意識と感情」だ。

よく、アイッテナンデスカ?的な話になるけど、やっぱりそこなんだと思う。愛に限らず、「憎い」とか、「無関心」だって意識があるからこそと思う。

そして、もっと身近な話しに置き換えると、「なにかをしたいと思う」ことがすでに「人間らしい」ことだな、と最近は考えている。

ロボットには論理があって、「AならBする」みたいな回路をたーくさん持ってるわけだ。でも、人間って理由もなく(無意識化では理由はあるんだろうが)「チキンラーメン食いたい」とか思うわけで。

そして、それを行うことが人間の営みなわけですよ。

そっから話を広げていくと、労働ってロボットでもできるわけですよ。もちろん、現段階で可能かどうかはおいといて。いずれは可能になる分野が大多数になるでしょう。

そんな時に、楽しくも無い仕事=労働を続けることはもはや人間とは言えないのではないか、と。

労働はロボット、人間らしい行いは人間が、という風になったときに我慢ばかりで自分の欲求に素直になれない人は逆に環境に適応できないのではないかとか思ったりする。

ま、あくまで想像の話だし「今すぐ仕事やめて、旅行に行こう!」なんてキャンペーンをしたいわけではない。ただ、いずれ来るロボット社会のなかで人間らしさってひとつの価値になると思うんですよ。

その練習ではないけども、自分の気持ちに従って生きていけるように日々意識と判断をしていきたいな、とか考えているところにこの「ハードコア」に出会った今日この頃なのでした。

現在Amazonプライムで視聴できます。個人的にここ数カ月でナンバーワンでした。
>>>ハードコア(字幕版)
※酔う人はやめといた方がいいです。

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