【スマート介護士】今後必要とされる介護とロボットの橋渡し役

聞き飽きるほどに叫ばれてきた少子高齢化。政府の試算によると、2025年には全国で37.7万人の介護人材の不足という衝撃的な試算も発表されています(参考資料:介護人材の需給推計に係る調査研究事業 ※pdfです)。

そんな状況を打破するために度重なる処遇改善手当の給付により給与面での改善も少しづつ行われてきましたよね。しかし、人材不足は介護分野だけでなく日本中で発生しているため、他業種も給与の改善策は当然のように行うと考えられます。

はたして介護分野がその他の職種に打ち勝ち人材を確保できるのか?答えは残念ながらNOだと私は思います。今後も慢性的な人手不足が続くだけでなく悪化する可能性の方が高い。

であれば、介護事業所として進む道は徹底的な効率化で少ない人員で高レベルなサービスを提供していくことではないでしょうか?

そこで必要となるのが介護ロボットです。そして、そのロボットを使いこなす技能を身に着けようというのが今回紹介するスマート介護士という新しい資格です。

実際に受験した感想はコチラ
スマート介護士の難易度と試験対策について【受験の感想】

スマート介護士とは?

スマート介護士とは 、社会福祉法人善光会のサンタフェ総合研究所が創設しました。2019年3月に第1回の試験が行われたばかりの新しい資格です。(※国家資格ではありません。)

以下、社会福祉法人善光会の説明を引用させて頂きます。

◆「スマート介護士」とは
介護ロボット・センサー機器を組み込んだサービス提供体制を創造、設計、導入し、さらに継続的に改善するための専門性を兼ね備えた、介護の質の向上と効率化を図ることのできる介護士です。


◆「スマート介護士」の到達目標
・これからの日本の社会福祉を担う使命感とそれに基づく持続可能な介護サービス提供モデルの必要性を理解する
・要介護者の生活機能の把握とあるべき支援を企画する
・効率的なオペレーションシステムを構築し、継続的に改善する
・利用者や同僚職員などの関係者を指導する
・介護ロボット・ICT機器の特性を把握する

出典:社会福祉法人 善光会

一言でいえば、「介護ロボット・センサーの専門家として、使い方・効率的な運用を現場に伝え、効率的で質の良い介護を提供するための資格」です。

資格を取得ですることで得られるメリット

できたばかりの資格ですので可能性は未知数ですが、スマート介護士の資格を取得することで、以下のメリットが考えられます。

  • 現場での地位向上
  • 機器導入時の発言力増大
  • 負担の軽減
  • 給与の改善

順番に説明します。

現場での地位向上

文字通りですが、専門知識を持っていると認識されるので、今後ロボット・センサーが普及してきた際に周りに頼りにされます。実際、介護の現場ではPCや機器の扱いが得意でない方が多いので、ロボットの操作やちょっとした不具合などに対処するような仕事が増えるかもしれません。
将来的には、現場での肉体労働よりも機器の使い方の指導や、調整、環境整備、データ管理の時間が増えることも考えられます。

機器導入時の発言力増大

ここは2つの意味で発言力が増すと考えています。

1つは、介護士としての事業所に対しての発言力です。事業所は経費についてシビアです。なんの知識も無い介護士がロボットやセンサーの導入を訴えるよりも、スマート介護士として機器の必要性と導入した際に得られるメリットを説いた方が事業所も納得する可能性が上がります。

もう1つは、機器の導入の際に意見を言う機会が与えられることが予想される点です。業者と打ち合わせする際に現場の介護士代表として自分たちが使いやすいように、要望や意見を伝えることもスマート介護士としての役割になるでしょう。

負担の軽減

上記のメリットと関連して、介護ロボット・センサーの導入を現場目線で主導していくことができれば自分たちの肉体的、精神的負担の軽減につながります。また、
普段から利用者さんと最も長い時間を共にしている私たちだからこそ、それぞれの現場に最も適した機器の選択と調整が可能です。

給与の改善

事業所によって資格手当が設定されていると思いますが、介護ロボット・センサーの本格的な普及が始まれば勿論、スマート介護士資格手当の支給も考えられます。

スマート介護士に向いている人

スマホや、PC、テクノロジーが好きな方には向いている資格です。かくいう私もそういった新しいものが好きなので、来年に受験しようと計画しています。

また、このまま年齢を重ねても現場でやっていけるだろうか?と不安な方も、この資格を取得するメリットがあります。うまくロボットを使いこなすことで自身の負担を軽減することで長く働いていくこともとっても大切です。

さらに今後はロボットメーカーと介護現場をつなぐ仕事に移ることも可能かもしれません。福祉用具の会社への転職などですね。もちろん、現在福祉用具の企業へお勤めの方も取得すると今後に役立つことは間違いないでしょう。

ただし、先ほどもお話ししたようにできたばかりの資格。可能性は未知数。もしかすると別の資格が創設され、そちらが主流になる可能性も考えられます。でも、資格というものは取っておいて損はないものです。この機会に一緒に挑戦しませんか?

先を見据えた介護士になろう

これからの時代はIoT(モノのインターネット)の時代に突入していきます。すでに、Amazon EchoやGoogle Homeなどが普及してきています。

介護現場への応用も時間の問題です。
パッと今考えただけでも、夜間に離床センサーが反応すると居室の電気を点けたり、廊下のセンサーに反応してトイレのドアが開くなど、危険を防止するためのテクノロジーは無限大に考えられます。しかし、すべてを導入することは予算面で厳しいところもあるでしょう。

そのような時に、スマート介護士として現場に必要なものを的確に提案し、運用していくことはとても重要な仕事です。

資格取得は早い方が有利

これまで、介護福祉士は割と簡単に受験できましたが、今では実務経験3年+養成講座受講という受験資格ができ、簡単には取得できなくなってしまいました。ケアマネージャーについても同様ですね。

ただスマート介護士は民間の資格なのでそこまでハードルが跳ね上がることは考えにくいですが、どちらにしても早いうちに取得する方が有利なことは間違いないことです。

日々の業務をこなすだけでは介護士としてのレベルアップは望めません。同じ「働く」なら、この先を見据えて自分に付加価値をつけて有利な条件で働いていきましょう。

スマート介護士の詳細、申し込みはこちらから

※追記
第2回スマート介護士試験を受験してきました!!感想や難易度、試験対策についてはコチラをどうぞ!
スマート介護士の難易度と試験対策について【受験の感想】

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