ワンオペ夜勤が仮眠もとれない奴隷労働なので介護職を辞めました。

1人夜勤で仮眠休憩無しは奴隷労働です。

かれこれ4年以上、入所の介護施設で働いてきましたが今回退職することになりました。

理由はいろいろありますが、決定的だったのはワンオペ夜勤に休憩(特に仮眠)がまったく取れないこと。

この件については「違法ではないか?」と疑問を持ったので労働基準監督署にも相談に行きました。その時の記事はコチラ

ワンオペ夜勤の休憩について、労働基準監督署に相談してきた話

労基署の回答を簡単にまとめると、「交代要員がこない限りは休憩ではなく違法状態である」ということでした。

ならば、施設の管理者と話し合えば夜勤の休憩が適切に取れるよう改善されるはず、と考えて話し合いを行いましたが変わらず…

17時間に及ぶ夜勤を仮眠もとらずに働かせても平気な会社にはいられないと思うようになり、モチベーションも超絶下落。そして、退職に至ったのでその細かい経緯や背景について今回記事にしていきます。

鳴り続けるナースコールとセンサー反応で仮眠は不可能

介護施設での夜勤でナースコールが鳴り続けるというのはよくある話。

最近では、転倒事故による損害賠償などもあり介護施設としては事故防止に神経をとがらせている状況です。

利用者転倒で介護施設に損害賠償命令【現場無視】

その結果、利用者さんがベッドから起き上がったり、寝返りを打つだけでナースコールが鳴るような設備を次々に設置しています。

介護職としてはセンサーに反応があれば確認に向かわなければ、なにかあった際に責任を問われるので走り回ることになります。

なかには頻繁に起き上がり、センサーの反応が一晩に40回を超える方もいらっしゃいましゃいました。

当然、他にも利用者さんは居るわけで合計20名ほどの利用者さんをケアしているのでかなり忙しい状態になります。

そんな状況で、

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管理者

休憩は空いてる時間に取ってね!

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介護士

空いてる時間なんてないっす!!!

ってなりますよね。

一番ひどい時期には利用者の半分以上に離床センサー・センサーマットが取り付けられており、おむつ交換さえもまともにできないような状態でした。

介護職は仮眠はおろか、晩御飯さえもまともに食べられない…

そんな働かせ方、さすがに奴隷労働ですよ。

【介護施設】センサーマット・離床センサーを設置しすぎ問題。

違法労働と認識しつつも改善しない法人

労働基準法によれば、

8時間を超える労働に対して少なくとも1時間の休憩を与えなくてはならない

となっています。

2交代の夜勤では一回の勤務が16時間~17時間になるところが多いと思います。なので、休憩は最低でも1時間は与えられて当然。

この点について、施設側と話し合いを行いました。

私が行った主張は以下の通り。

施設に訴えたこと

・交代要員の来ない休憩は違法。
・労基署に相談に行き、署の見解も同様。
・現在、仮眠は一切取れていない。

こちらの主張を施設のトップはある程度理解はしてくれました。しかし、そこは県内有数の社会福祉法人。

「勤務体制の変更には本部の承認が必要」とのこと。

後日、他施設の上層部が集まる会議にて夜勤で休憩を取れるように提案してくれたのですが、反対意見によって否決されました。

反対意見の内容は、「ひとつの施設でそれを許すと他の施設でも同様の条件にしないといけない」とのことでした…

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もりまる

いやいや、いまの状態は違法って言ってるんですけど…

ってことで、彼らからすると「法人のルール>労働基準法」なんだなーと驚き、同時にこれ以上この会社に言っても無駄な努力だと悟りました。

いっそのこと、労働基準監督署に会社名を明かして通報しようか、とも考えましたが田舎でそんなことしても後々面倒なことになるのは明白。

一応、知り合いの紹介で採用してもらった負い目もありましたしね。これ以上騒いでお世話になった方の迷惑になるのも不本意。

てことで、一度振り上げたコブシをそっと降ろして、退職届を提出しました。

給料面ではかなり良い方だったが、奴隷労働は我慢できない。

退職した施設は大手の社会福祉法人だったので、待遇に関してはかなり良いほうでした。

大手社会福祉法人のここは良かった!
・年収は400万以上
・有休は8割以上消化できている
・残業代はきっちり支払われる

これらについては、他の介護施設より良かったので辞めることに関して後ろ髪を引かれる思いもありました。

それでも「眠ることを許されない働き方」は、まるで奴隷労働のよう。

申し訳程度に置いてあるソファに横になっても鳴り続けるナースコール。飛び起きて走って行って自分が転倒して病院のお世話になったことも…。

寝ずに動き続けると、夜勤の明け方には歩くたびに足と腰に痛みがでるようになり、「これ以上無理したら体を壊す」と本能的に感じました。

そんな状態で他人に対して良いケアなどできるはずもなく、ミスも出て来たりと精神的にもつらい。

会社に改善を訴えても効果なし。労基署を交えて戦ってまで変えたい!という熱意も持てず。

退職届を提出する際に、部署の転換など打診されましたがその時には「いったん介護から離れたい」という気持ちが大きく、受け入れることはできませんでした。

労働環境が酷すぎて介護業界が人材不足になるのも当然。

ていう感じで、奴隷労働に疲れて介護の仕事とも距離を置きたい今日この頃。

そら、介護福祉士資格を持っていながらも介護以外の仕事を行う人(潜在的介護福祉士)が50万人以上(有資格者の40%)というのも納得できますよ。

他にも、

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介護士

介護福祉士取ったら辞めますよ。

なんて人もちらほら。めちゃ気持ちわかりますけどね。介護はいつでも戻れる”保険”として確保しておいて、自分のやりたいことにチャレンジするっていうのもひとつの選択肢。

私の場合もそう。介護福祉士資格があればいつでも仕事はあるという気持ちの余裕もあり、いったん離れてゆっくりしたいという気持ちになりました。

介護労働安定センター「介護労働の現状について」 (※PDF資料)にある通り介護職の平均勤続年数は5年ちょい。

私は5年にも届きませんでしたが、退職金が2本立てだったので少しは頂けます。失業保険を受給するまでしのぎつつ、しばらくのんびりしながら再び介護職を行うのか考えます。

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