
ども、最近知った新型マスク、PITTA MASK(ピッタマスク)のおかげでかなーり快適にお仕事ができている今日この頃。みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
今日は介護現場でよくある幻聴・幻覚のある利用者さんへの接し方を解説します。
また、具体例として 一人夜勤中に転倒リスクのある利用者さんから幻覚の訴えが出た場合の対応策を提案します。
精神疾患や脳の病気など様々な疾患を原因として発生します。介護現場では認知症が最も多い原因です。特にレビー小体型認知症の利用者さんは幻聴・幻覚の訴えを高確率で口にされます。
また、アルツハイマーなどの利用者さんでも思い込みや、勘違いから幻聴・幻覚を訴えられることもあります。他者からは、本当に見えているのかどうかは判断できない場合が多いので、私は「見えているんだろうな」と思いながら接します。
まず、認知症の方全般に言えることですが「否定しない」ということが大前提です。ま、教科書や指導書にも繰り返し書かれているので、もはや常識ですね。すいません。
訴えを聞き、受容と傾聴するのが基本でしたよね、
教科書では。
現実は、「そんなことしている時間がない」というのが本音ではないでしょうか?
そこでよくある状況を挙げて、対応を考えたいと思います。
では、具体例をあげてみましょう。深夜、ナースコールがあり様子を見に訪室すると利用者Aさんが訴えます。

あそこに子供が立っとる。気になって寝られへん。
この方、歩行もかなり不安定で転倒リスク(++)。他の方からもナースコールがあります。
状況を整理すると、
- 深夜、ベッドで横になっている
- 幻覚により寝られないとの訴え
- 意思疎通は可能
- 転倒リスク大
- 他の転倒リスク(+)の方からもナースコールあり
- 現場には自分ひとり
正直、深夜はゆっくりと休んでいただいて欲しいですよね。
みなさんならどう対応しますか?
正解は一つではないし、その方その方に合った方法があると思います。結果として誰も転倒、ケガがなければ現場の介護士としては正しい判断だったと言えます。
私だったら、まずは訴えを共有し、解決に向けて動くことを伝えます。

あ、ほんまですね。夜中になにしてるんやろ?
わたしちょっと見てきますんで、そのまま横になっててください。
もちろん利用者Aさんの反応、雰囲気次第というところでもありますが、いったん落ち着かれた様子であることを確認できたらダッシュで他のナースコールがあった方の様子を見に行く。
最速でそちらの対応を済ませて戻り、Aさんに聞く。

どうですか?
うちへ入るように言ってきましたんでもう居ないでしょ?
そこで、訴えが消えていれば最高ですよね。
ですが、そんなうまいこといく?というツッコミはごもっとも。大体の場合訴えは続きますよね。
現実問題として、ナースコールは次から次へと鳴ってきます。これまで、話してきた対応策はその場しのぎにしかなりません。
そんな中でも少し時間が取れそうな状況であれば、利用者さんの環境を変えてあげると良いです。
例えば、
- 食堂などにお連れする
- 温かいお茶を提供する
- テレビや雑誌などを見てもらう
- 話題を提供しお話しをする
といったことで意識を他のことに向けてもらいます。初めからそうすることができれば良いのですが、目を離せない利用者さんの場合はなかなか時間がとれませんよね。
なので、ゆっくりと対応ができる状況になるまで「時間を稼ぐ」というのが現場として有効な手法なのではないかと考えます。
もちろん、夜勤に相方がいれば初めから上記のような対応が可能なケースがあると思いますが。
理想としては受容と傾聴であることに変わりはありません。ですが、現実として特に一人夜勤時などはゆっくりと対応できる環境になるまで時間を稼ぐことで事故を防ぐ、ということが現場の判断としては有効であると提案しました。
みなさんはどういう対応が最も適切だと思いましたか?
「自分ならこうする」というアドバイスを頂けると参考になります。ぜひ、コメントで教えてください。
それでは、また。明日は夜勤やー。夜更かししよ。