介護のおしごと#7 利用者からの暴力・セクハラ、犯罪です。

おはこんばんは。ド田舎介護士の820(@820life)です!

ちょっとタイトルの語感が強くなりましたが、そうなんです、厳密には犯罪なんですよね。ということで今回は私たち介護士を悩ませる暴力やセクハラ問題について考えます。

介護士にわいせつ行為で逮捕

最近こんなニュースがありました。

訪問介護で自宅を訪れた女性介護士の体を触るなど、わいせつな行為をしたとして名古屋市中川区の61歳の男が逮捕されました。

逮捕されたのは名古屋市中川区の容疑者(61)です。

警察によりますと、容疑者は去年9月、訪問介護で訪れた女性介護士(当時20)の体を触るなどわいせつな行為をしたほか、2日後にその行為を注意した別の女性介護士(当時38)の髪の毛を掴んで引き倒しケガをさせた疑いが持たれています。

去年9月、2人が勤める会社から警察に相談があり発覚しました。

調べに対し容疑者は「合意の上での行為でケガはさせたのは間違いない」と傷害については認める一方、強制わいせつについては否認しています。

引用元:東海テレビニュース ※一部筆者改変

みなさん、どう考えますか?
現場で働かれている方にとっては日常茶飯事なのではないでしょうか?
女性介護士は割とこのような目に遭うことも多いですよね…私の現場でも最近、夜勤中に女性介護士が男性利用者にベッドへ引きずりこまれるというケースが発生しており、対応マニュアルが更新されました。

現場の介護士としてはこのようなケースを施設は許してはいけないし、見過ごすことはすなわち女性軽視の表れだとも思います。

ですが、施設から見れば利用者はお客様でもあり強気な対応をとることが難しいのも理解はできます。
話に尾ひれがつきその後の利用者獲得に影響が出るのも想像できますし…

今回紹介したニュースでは、

「2人が勤める会社から警察に相談があり発覚 」

という点に事業所の真剣さがうかがえます。介護士のケガが業務に支障がでるほどだったのでしょうか。にしても、よく思い切ってくれた!と内心拍手したいです。
訪問と入所は違う、といえば違いますが行われた行為はれっきとした犯罪です。

というか容疑者61歳って高齢者ではない…普段から問題視される行動が多かったのでしょうね。

介護士への暴力・セクハラは日常茶飯事

テレビのニュースになるのは介護士から利用者への暴力、虐待が多いですよね。
もちろん、利用者への暴力・暴言などあってはならないことだと認識していますが、現場の人間としては

いやいや、殴られてるのこっちやから!

とつっこみたくなりませんか?拘束ゼロを叫ぶのはいいけど暴力的な利用者はどないすんの、と疑問です。

たしかに、認知症という病気によって暴行が行われたのであれば日本の法律では「責任能力が無い」ということで無罪でしょう。
声のかけ方や持って行き方で防げるとはいえ、暴力は暴力やん。と声を大にして言いたい。
例えば、上司の言い方が気に食わんってことで顔面にパンチ入れたら暴行罪ですよね。
飲食店で店員に腹が立っても殴ったら逮捕ですよ。

なぜか福祉職への暴力は許される謎。いや、施設側が真剣に対応すれば事件として立件はされますが、そこまではあまりしないです。お客様です。では私たちは殴られても笑顔で対応する奴隷なのでしょうか?

介護職が問題解決のためにできること

暴力・セクハラを避けるために、危険が予想される利用者に対しては、できるだけ二人で対応する。
声かけをより丁寧に行い、これから行うケアを説明する、関わり方を研究し情報を共有する、といったケアのレベルを上げるためにできることはやる必要があります。
それでもハラスメントを100%避けることはできません。

不幸にも自分がそのような行動を受けたら今後の自分の身を守るためにもできることをしておきたいですね。

ハラスメントを当たり前と思わない

まずは私たち自身の意識を変える必要があります。

暴力や暴言、性的な嫌がらせを当たり前と思わずに問題である、としっかりと認識することが重要です。

そして、自分の身は自分で守る必要があることも頭に入れておきましょう。最初は軽い暴力でもエスカレートしていく可能性もあります。問題意識を共有し、チームで対処していきましょう。

記録を詳細に残す

問題行動が起こったいきさつを詳細に、具体的に記録しておきましょう。

自分の声かけやその反応、対応など。会社から利用者へのサービス提供を拒否する際にも説明が必要です。家族に説明する時にも詳細な記録があれば担当者もしっかりと説明できます。傷が残れば写真でも残しておく。

高齢者であっても体格が良く、力の強い利用者もいます。首を絞められる、刃物を持ち出すなど生死に関わるケースも可能性としては十分あります。自分の身を守るために正当防衛が必要な状況も考えられますから記録はしっかりと。

参考 介護施設入居の84歳男、男性職員の首を包丁で切り付け逮捕 業界では暴言暴力など日常茶飯事か@niftyニュース

上司、管理者に報告

暴力や暴言、セクハラといったハラスメントを上司や管理者に報告。きちんとした施設であればそれなりの対応を検討するはずです。その時にも記録があれば明確な説明ができます。

「あなたのやり方に問題がある」など介護士側に責任を押し付けて対応を怠る場合は即、転職を考えましょう。

いずれ、大きな問題が起こった場合に職員のことを守らないことが予想されるからです。最悪の場合、末端の介護士に責任を押し付け、職員の名前がニュースに出ることも可能性としてあります。

公的機関に相談する

会社が問題を放置するようであれば適切な窓口に相談したいですよね。

しかし、「高齢者への虐待の通報は市町村へ」とお決まりですが、利用者からのハラスメントについては明確な相談窓口が存在しません。

以下、相談先として考えられる窓口を提案します。

警察

生死に関わるような緊急を要するケースでは警察への通報が適切です。また、実際に傷を負ったり、恫喝をうけたりしているのに施設が責任ある対応を行わなければ被害届を出して警察に捜査してもらうのも理論上問題ありません。

市町村、都道府県に確認する

「そこまではしたくない」ということであれば、 市町村や都道府県が独自に設ける相談窓口がないか確認してみましょう。

ちなみに兵庫県では、県からの委託を受けた兵庫県看護協会が訪問看護師/介護士の相談を受け付けています。

公益社団法人 兵庫県看護協会
https://www.hna.or.jp/for_nurses/n_visiting_nursing/against_violence/countermeasure_desk.html

地域包括支援センター

地域包括支援センターは介護にかかわる様々な問題に対応してくれます。適切な相談窓口が分からない場合はこちらへ相談すると解決への提案をしてもらえるでしょう。

自分たちのために意識を変えよう

介護士の処遇改善が叫ばれていますが、まだまだ介護士の社会的な地位は低く見られています。よりよいケアを提供するために努力することはもちろん、問題に対して声を挙げていいましょう。

無責任な事業所には早く見切りをつけ、職員を大切に考えてくれる環境へ積極的に移っていくことが結果的には介護業界全体のために必要な行動です。

みなさんの体験や感想、意見も待っています。コメント欄やSNSでのシェア歓迎!気をつけて働いていきましょう。

関連記事
【港湾ストライキ】労働者が戦わないと変化はない→そろそろ介護も戦いたい。【実体験】崩壊する介護施設。自分の身を守るための退職に遠慮は危険時間内に終わらない介護業務を改善させるちょっと腹黒な方法

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です