【利用者第一】バランスをとった業務にシフトしよう【安全】

どうも、もりまるです!

介護って利用者さんを大切に考えるあまり全体を見る大きな視点が欠けていることって多くないでしょうか?

特に人手が少ない夜勤帯。

たとえば、

夜間であっても便意の訴えがあればトイレにお連れする。

こんなケア内容があったりするわけで。

https://820life.xyz/wp-content/uploads/2019/07/820hukidashi.jpg

いや、わかるんやけど…

ただ、現在の安全を優先する介護の仕組み上ではなかなか現実的ではなかったりしますよね。

実際、裁判では着実に「安全第一」の判例が積み重なってきています。

これを受けてか、現場の空気感としても「事故、ダメゼッタイ」という感があり、最近では内出血ひとつでも報告書をあげるように厳しく指導されているところもあります。

こんな状況では、事故を起こさない介護士が評価されるのもある意味当たり前ですよね。

なので、時代の雰囲気に合わせて利用者第一と全体の安全のバランスを取って業務を考えていくべき、と提案したいのです。

利用者第一はわかるけど

介護施設では「利用者第一」が基本です。

当然ですよね。

契約に基づくサービスなので、顧客の満足を最優先することが大切です。

つまり、利用者さんの気持ち・要望に沿ったケアを提供することが原則。

冒頭で挙げたような「夜間でも訴えがあればトイレまで誘導する」というケアが組み込まれるのも自然な流れですよね。

そこに暮らす利用者さんの、ひとりひとりの気持ちや性格を考えれば至極まっとうなケアプランです。

実際に自分が利用者だったら、もちろんそのように対応してほしいと思うし、自分の希望通りにケアを提供してほしい。

だから、とても自然な思考の流れの結果として厚労省もそのように指導しているわけです。

ただ、いち現場の介護職として考えた場合に上記のような手間のかかる(失礼な言い方ですが)介護は極力なくしたいのも事実。

事故ダメ、ゼッタイの空気感

なぜ、そのように自己中心的な考えに至るか説明しますね。

それは、「事故があってはならないもの」という前提があるからです。

軽く尻もちをついても報告書。家族様への説明と謝罪も当然行う必要が出てきます。

現場の介護士は責められ、なぜ防げなかったのか原因究明と再発防止を検討することになります。

とはいえ、もともと転倒リスクの高い方ばかりの施設であれば、もうそれは「バランスを考えずに入居者を受け入れたこと」が最も大きな原因。

しかし、そんなことは理由にならない大人の社会。

ならば、なるべく事故が起こりにくい環境づくりが必要になるわけです。

センサー類の導入が現実的な選択肢として選ばれているわけですが、センサーが増えても人間の数が増えるわけでもありません。

このあたりのお話は『センサー多すぎ問題の話』でふれています。

センサーを導入してもすぐに対応できる状態でなければ、結果として事故の防止はできていないのですよね。

全体のバランスを考えた業務にシフトすべき

例えば、見守りが必要な方をトイレに誘導していればその間は他の方に対応できません。

さらに、排泄中の見守りとトイレへの往復にかかる時間も必要になります。杖で歩行されている方なら、さらに必要な「注意の量」も増加しますよね。

その間に鳴り響くセンサーにはどのように対応すべきなのでしょう?

あるいは「オムツゼロ」を掲げて尿汚染・便汚染上等な取り組み。

・汚れてしまったシーツの交換にかかる時間
・便がついた利用者さんを清潔にするために必要な時間

その間に鳴るセンサーやナースコールは待ってもらうしかありません。

もちろん、理想それ自体は素敵な考えであると同意します。夜勤が2人、3人体制なら現実味のある取組みだ、と100歩譲って言えなくもありません。

ですが、ユニットケアが普及して夜勤がワンオペな施設も多い今、全体のバランスとリスクを考えた業務にシフトする必要があります。

1人夜勤の弊害で、職員自身が食べる時間や眠る時間も取れないこともあります。そもそも、これは労働基準法に適していない状態なのですが…ここでは余談なので以下省略。

結局は人員配置の基準を増やすしかない

この私の提案は利用者さん、おひとり、おひとりの生活の満足度を考えれば逆行する考えであることは百も承知です。

ですが、施設全体を考えた場合、

・待たされる利用者
・その間に転倒する(かもしれない)方

も同時に存在しているのです。

事故が起こればさらに処理すべき業務が増えることで、対応に隙が生じることにも。

だから、大きな視点で考えると、職員の少ない状態で時間のかかるケアにかけられる時間的な余裕はないのです。

これを根本的に解決するには厚労省と国が介護施設における人員の配置基準を見直すべきなのですが、実際には、

自民党厚生労働部会においてまとめられた「新時代の社会保障改革ビジョン」の中では、サービスの質を確保することを前提として、高齢者向け施設において人員配置基準、施設基準などを緩和すべきとの文言が明記されています。

出典:みんなの介護 No.689

という状態…

いつになれば、施設で暮らす高齢者のQOLが向上できる時がくるのか。こんな流れで外国人労働者も流入してくるわけで、ほんまに大丈夫か?と思うわけです。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

働く人も、暮らす高齢者も笑顔で過ごせる時代を作っていきたいと考えていますので、意見や提案があればぜひともコメントおねがいします。


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